どんな視点でレポートを読んでいくか(評価軸 ver.1のご紹介)
みなさまこんにちわ、katzomanです。
早速数日更新が空いてしまいました・・・。
ブログを書くという習慣を早く身につけたいですね。
どんな視点でレポートを読むべきか?
さて、前回までで100冊を設定しこれから1冊1冊読んで
いくわけですが、どんな視点でレポートを読むべきかを
決めておきましょう。
セミナーとか人の話とかを聞いた上でこんな項目を整理してみました。
あくまでkatzomanはこんな視点で見るというだけなので、色々とご意見を
いただけると非常にうれしいです。
katzoman流レポートのチェックポイント
冊子としての読みやすさ、見やすさなどは大前提とします。
また、IIRCのフレームワークにあるビジネスモデルや6つの資本が載っているかなど、ガイドラインに沿ったチェックボックスのようなやりかたは、あまり好ましく思っていないので、自分なりのチェックポイントを8つ整理してみました。
ver.1(2014年8月23日)
■プロフィール(会社紹介)
ミッション・ビジョン・ヒストリーなど、その企業の理念や事業やこれまでの歩みが理解できるか
競合他社やマーケットポジションがわかるか
■コミットメント(トップメッセージ)
企業トップの生の声として感じられる文章になっているか
今期の成果がわかりやすく端的に伝わってくるか
中期経営計画など、成長ストーリーの実現性やそのための施策は具体的か
明確な数値目標があるか
その達成にむけたKPI(重要指標)は定められているか
■イノベーション(製品・サービス)
ビジネスモデルに関わる機会とリスクが伝わるか
競争優位性や価値創造にむけた取組みがわかりやすく理解できるか
新たな価値創造に向けた資本(IIRC フレームワークで定める6つの資本)をどのように活用していくのかを読み取れるか
■ストラテジー(戦略・経営計画)
中期経営計画など、成長ストーリーを設定しているか
将来の展望を見据えた戦略設定がされていることが理解できるか
資本政策など財務面からの説明(補足)がされているか
■エビデンス(財務・非財務情報)
財務情報は5年以上の経年比較ができるか
関連指標は重要性かつ完結にまとめられているか
非財務情報の開示がされているか
財務と非財務情報の関連性が解説されているか
■ガバナンス
ガバナンス体制の説明がわかりやすいか
各委員会や会議体の意義や回数が説明されているか
独立役員によるガバナンス体制への関わりを読み取れるか
独立役員からのメッセージが発信されているか
■サステナビリティ
環境情報は事業や戦略にどのような影響があるかを読み取れるか
サプライチェーンに関わるリスク認識や対応はされているか
従業員に対する施策(教育やダイバーシティなど)と経営戦略に相関性を見て取れるか
NPO/NGO など第三者とのコミュニケーションを持っているか
■フィナンシャルデータ
MD&Aなど分析情報が掲載されているか
監査報告書がついているか
以上
まずは頭の整理を含めて8つのポイントでまとめてみました。
チェックポイントというよりは原則論に近くなってしまいましたが、該当する情報が載っている載っていないではなく、「いかに読み取ることができるか」を重要視するべきと思っています。
その点では、読み手のリテラシーもある程度求められてくるのかなという気がしています。
個別レビューに入る前に、読み手のリテラシーについても自分なりの意見を次回ご紹介いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
katzoman