経営研究調査会研究報告第55号「統合報告の国際事例研究」のサマリー
時間があったので、さらっと以下の資料に目を通してまとめてみました。
海外事例を主に、報告体系とページ構成、特徴の3点でまとめられています。
紹介された海外事例のレポートをご紹介いたします。
業種や国の違いでだいぶ特徴が出てますね。
なにが正解というものではありませんが、各社最適化された企業報告としてベンチマークされています。
1.ARM ホールディングス(ARM - The Architecture For The Digital World)
半導体 イギリス 上場
Strategic report 2014 (資料では2013を掲載)
ARM Holdings - Investor Relations - ARM Holdings plc - Financial Reports - annual reports
主な特徴
① 市場環境認識、ビジネスモデル、そして戦略報告と流れる明確なストーリー
② 戦略的視点からの財務報告
2.AVIVA(www.aviva.com)
保険 イギリス 上場
http://www.aviva.com/reports/2014ar/
主な特徴
① 企業目的の提示
② 「ビジネスモデル」と「戦略」の関係性
3.CLP Holidings(www.clpgroup.com)
電力 香港 上場
主な特徴
① 結合性と将来志向:過去から未来への流れ
② 資本の開示
この資本の開示は興味ありますね、じっくり読みたいと思います。
4.Eskom (Eskom Home)
電力 南アフリカ 非上場
主な特徴
① 統合報告のアプローチと重要性決定プロセスの開示
② 多様な経営課題の選定とKPI の提示
重要性決定プロセスからのKPI提示はキレイな流れですね。
5.Novo nordisk(www.novonordisk.com)
製薬 デンマーク 上場
主な特徴
① 体系的な戦略報告 (pp.16-19)
② 実績情報の開示(pp.6-13, pp.14-15, pp.55-103)
③ 社会的課題と企業対応についての論理的説明(pp.22-27)
IR・CSR業界のグローバル事例でNovo社は有名ですね。
製薬業界特有のトレンドを抑え、事業とCSRのつながりを表現しています。
すこし文章が長くなってきたので、続きはまた次回まとめていきたいと思います。
最後までご精読いただき、誠にありがとうございます。
Katzoman