改めて、統合報告書ってどう捉えておけばいいのかな?
みなさま、またまた大変ご無沙汰しておりました。
またもや更新する気概が無くなってしまい間が空いてしまいました…。
さて、2016年になり仕事もこれからエンジンがかかりはじめてくる時期になりました。
企業のIR・CSR・広報・経営企画の担当者は、株主総会の準備や各種媒体の制作時期に入ってきていると思います。
今回のタイトルにある「統合報告の捉え方」についてはやや時期が遅い話かもしれませんが、この後起こるであろう議論をなるべくスムーズにするためには、やはり必要なものと考えます。
さて、この捉え方については企業の部署でだいぶ異なっているのかなと思います。
特にIR部署とCSR部署の方々の間では。
よく「組織のサイロ(縦割りって言えばわかりやすい?)を取り除こう」という論点で統合報告が語られることがありますが、組織を形成するうえでは、サイロができることは当たり前(機能別組織にするなら)の話かなとも思います。
なんでこんな話をするかというと、発行企業の主幹部署がどこかで、この捉え方がだいぶ変わってくるからだと肌感覚で感じています。
統合報告フレームワークにおける統合報告書の定義で紐解けば、『長期の財務資本提供者』という言葉があり、これを引き合いにすれば統合報告書はIRに沿うものだという事ができます。
ただ一方で、企業価値創造のストーリーを語るうえでは財務情報だけでなく、非財務情報とのバランスに考慮せよという意見もあります。
これが出てくると、IRだけではなく、より網羅的な意味でマルチステークホルダーに向けることも重要ということになります。
統合報告書に見識の深い方からすれば、なにを次元の低い話をしているんだ、と言われそうですが、現場レベルではまだまだこの手の議論が出てくる先があります(あくまで自身が経験している範囲ですが)。
この点については自分自身の勉強がもう少し必要ですね。
結論出ずで終わってしまいますが、ご容赦ください。
ご精読いただきありがとうございました。